月別アーカイブ: 2016年6月

スープが替わりました!

とうとう夏の冷製スープが来ました!

桃じゃないんです。

”冷たいトウモロコシのクリームスープ”。

それってコーンクリームスープってこと?

その通りです。だからこそ、美味しさの違いがくっきり。

トウモロコシのクリームスープ

浮身にはまだ迷っていて、ジュレを合わせたり

ホイップクリームだったりして試行錯誤してます。

スープ自体の味は直球”トウモロコシ”。

美味しいトウモロコシを食べた時の素直な甘さや風味、

そして驚くのは、スープで”ジューシー”を感じること。

夏の真っ青な空を見上げるような、清々しい仕上がりです。

百聞は一見に如かず。この美味しさをお試しください。

 

 

ありがたい話

 

”あ、叔父さん来たわ”

”今回はちょっとおとなしいノリモノだな”。

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神奈川の親戚の叔父さんとは長い付き合いだ。

子供の時は、お盆帰省でたまに顔を合わせる程度だったが、

山梨の大学に来てからは釣りのついでにな、とか、ゴルフの

帰りでな、など理由をかこつけては来てくれていた。

暑い夏だった。

亡くなる1週間前、病院の外で小1時間楽しく過ごせたことが救いだった。

その頃から、叔母さんはフシギなことを言い始める。

”あ、お父さん来たよ”。

墓参りした帰りだった。叔母さんの家で故人を偲びながら

お酒を飲んでいると網戸にオニヤンマが。

普通なら叔母さんを心配する場面だが、私も思わず言ってしまう。

”相変わらず派手なノリモノだよね”。

そう、こんなことが1度や2度ではないのだ。

年に2回くらい叔母さんのところには行くのだが、

そろそろ行こうかなと思っていると珍しい虫が現れる。

毎年、毎回。

去年はビル内にあるSACの入り口にオニヤンマが止まってた。

今年はどうやらエコに切り替えたらしい。シオカラトンボだ。

しかも日本固有の亜種、シオヤトンボだ。

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10分くらいじーっと店内を見ている。

”おまえ~、そろそろ参りにコイや~”と言わんばかり。

”おっちゃん、今回はシオカラだけにしょっぱいノリモノだな”

と返しておいた。

今年も7月に墓参りに行く。

私はこの時期いつも思い出す、あの温かい眼差し。

そして一生思い出し続けるのでしょうね。

だから一生誰かに温かい眼差しを向けられるのでしょうね。

有り難い話だ。

 

 

 

小さな橋から

通勤途中にふと立ち止まりたくなる橋がある。

千川上水にまたがる2mくらいの小さな橋。

4月終わりの若葉広がる頃は色合いも初々しく、

日差しが柔らかいので優しい気持ちになる。

6月、梅雨時ともなれば濃い緑が生い茂り、

湿気を伴って鬱蒼としたトンネルになる。

五月晴れの日に、このトンネルを眺める。

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強くなり始めた太陽の光が、川面に小道を映し出す。

トンネルの向こう、光の射す場所へ行ってみたくなる。

自転車で脇道を走って1分も走らないうちに、

トンネルの出口付近に着くことは分かっている。

でも、そういうことではないことも分かっている。

あの出口まで続く小道には、青い匂いや小さな花、

石垣のトカゲやコイもいる。

眺めるだけでは辿り着かないトンネルの向こう。

通り過ぎるだけでは面白くないトンネルの中。

2mの小さな橋はそんなことに気づかせてくれる。

 

 

 

 

朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや。

私には3人の妹がいる。

長女は実家近くに嫁いで、毎日3人娘と格闘している。

次女は県内に嫁いで、少し大きくなった2人姉妹と格闘中。

”格闘中”と書くと語弊が生じるような気もするが、

まあ、本人たちにとっては同じことのような気がする。

三女、末っ子はボリビアへ単身で渡り、

障がい者施設で働いている。

20代の頃、ボランティアで渡ったことがきっかけだった。

当時はスペイン語に悪戦苦闘、仕事も満足にこなせないまま

1年で帰国。這う這うの体であったことは自認のことだ。

実家に戻り、島内の施設で働いて3年くらいだろうか、

やはり自分の人生はボリビアからしか始まらないと言い出した。

生活環境も治安もそしてその距離も心配であったが、

親も兄弟も後押しすることはあっても、反対しなかった。

正直、よくやるよなあと感心する。

もう渡って7,8年くらい経つだろうか。

1,2年に1度は帰国する。そして今日帰国した。

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20Kgのキャリーバックとリュックを背に、

ニューヨークなど3つの空港を3日間かけて

這いずりまわってSACに着いた。

年々浅黒く、太まし・・・いや、逞しくなっていく妹。

ハゲマシの言葉の反撃を喰らいながらお昼ご飯。

お互い、いい歳になったものだ。

同じ世代を同じ生活環境で育ってきた、そう友人だ。

酒の肴にするネタは尽きない。

今夜の晩酌は楽しみだ。

 

 

クロメスキ

外国の方が東洋美人に叫んでそうなこの言葉。

実はフランス料理用語。”Cromesquis”。

どんな料理か分からない方のためにヒント。

クロメスキの大きいバージョンはクロケット。

そう、コロッケです。(なかば強引デス)

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これはその仕込みのところ。

コロッケはジャガイモ必須ですが、クロメスキは中身は

何でもいいです。今回はサーモンのムース。

今日のランチ前菜にも乗せてありました。

出す直前にパン粉付けて揚げてるので中はトロ・フワです。

定番のタルタルソースを合わせてます。

仕上がりはぜひその舌で。このシリーズがどこまで続くか

分からないので無かったらゴメンナサイ。

ちなみに外国の方は母国語で叫ぶので

クロメスキと言っているのは自分の頭の中だと思われます。

 

初夏の夕暮れ

朝から雨だ。

普段ならちょっと憂鬱な気持ちになるものだが、

梅雨宣言があってから、やっときちんと降った雨。

黄色のカッパに身を包んで自転車通勤。

紫陽花が主役のように咲き誇る中、百合が咲いていた。

そして、甘い匂い・・・。

・・・高校生の時も自転車通学だった。距離9㎞はあったと思う。

行きは汗だく、帰りはくたくた。しかも自宅の私道が全行程中、

一番きつい上り坂。

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下の海沿いの公道が見えない。

いつもなら力づくの立ち漕ぎで登るのだが、

この日は学校行事もあり、気力がなかった。

初夏の夕暮れの中、這いずるように自転車を押した。

・・・甘い匂い。視線を向けると白い百合。

坂道の途中で、雑草と紛れながら咲いている。

その甘い匂いに、なぜか優しさを感じた。

”もう少しだ”

背筋を伸ばして、両腕に力を入れる。

今思い出しても、なぜこの情景を思い浮かべるのか

分からない。あの頃の未分化な思いが交錯する

初夏の夕暮れ。

紫陽花の脇に佇む百合は、雨空を見上げて咲いていた。

 

 

 

 

 

ディナーの魚料理が替わりました!

”真鯛のムニエル 赤ワインクリームソース”

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鮮やかな色合いと裏腹に…

切り身の周りにはパン粉をまぶし、サクッとした食感の後に

ふわっとした白身の風味が広がります。

鮮やかな赤ワインのソースは意外に軽やか。綺麗な酸味を

きちんと出している。実は隠れたところにキーマンが。

魚の下に敷いている、そら豆・インゲン・スナップエンドウ・

グリンピース達だ。

魚と一緒に頬張ると、滋味ある味わいを出しつつ、

初夏の感じを演出している。

機会ありましたら、お召し上がりください。

くれないの?ブタ。

店内にあるインテリアや置物の中に、

”ちょっと違う・・・?”と思われるものが点在している。

当店ではお客様から頂いたものは飾るようにしている。

今回はその第1弾:くれないの?ブタ。

毎年行っているボジョレーヌーボー。

イベントの前に立ち寄った商店街のくじ引きで当たったそう。

”いる?”、”いる。”というわけで頂いた。

ノリで樽に乗せて、帽子被らせてイベント中は飛んでもらった。

イベントも終わり、置き場を模索していたらいい場所があった。

店内奥席、ベンチ側に座った方には多少プレッシャーが掛かる、

”くれないの?ブタ”。

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特に豚肉料理の時は”くわないの?ブタ”と

無言のメッセージが来るらしい。

プレッシャーがきついお客様はお近くの

店員にご相談ください。

 

ちょっとだけビターな話

前回のコーヒー話で思い出した昔話を。

当時、山梨のレストランで働いていた。

その頃はカフェと喫茶店の違いが分からない20代後半。

その頃には頭はまるで40代後半。これは余談。

東京の飲食業界でセンセーショナルなデビューを果たした

”オー・バカナル”というカフェが原宿にあった。

勉強がてら1人でカフェとやらに入った。

メニューを見るとフランス語。私の業界歴は浅い。

さすがに”cafe”、”chocolat”くらいは分かったが、

”Quiche”や”vin chaud”は無理だった。

無難に分かるものだけに絞った。

”cafe”と”chocolat chaud”を頼んだ。

コーヒーとチョコの組合せだ。

ところが来たのはエスプレッソ。

(そうか、カフェはエスプレッソか)と半ば疑問。

今度はチョコレートがなかなか来ない。

コーヒーと合わせたいから半分残しておいたのに、

30分待っても来ないので店員さんに聞いてみた。

”あ、お持ちしてもいいんですか?”と言われ、”?”マーク。

出てきたのはホット・チョコレート。お菓子じゃない!

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ココアじゃないの?とも思った

待ち合わせだと思い、相手が来てから出そうと

してくれたらしい。

オサレカフェで、2杯分のドリンクを交互に飲む男。シュールだ。

ホット・チョコレートが心なしか、苦い。

きっとビターチョコレートを使っているに違いない、

ことにした。

その4年後に紀尾井町のオー・バカナルで働く話は

また別の話。

 

 

ネルドリップコーヒー

ランチ用のコーヒーはオープン直前に落とす。

ペーパーやサイフォンで落とすと、豆本来のバランスが

感じられる点が良いが、当店はネルドリップ。

豆の甘味がより強く出るので丸っこいコクのある味が出る。

豆によっては濃い味になるので、後味が強く残る。

ご年配のお客様が多いので、軽やかなのにコクもある

マイルドなコーヒーがいい。そこで使用しているのは

マンモス珈琲のブレンド。

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きれいな酸味が出やすいブレンド

豆の風味と酸味を大切にするスタイル。

ネルドリップするとまろやかでコクのある味に、軽やかな

キレを出してくれる。

今日のお客様は80歳の小学校同窓会。

とても楽しみにしていることがよくわかる。

コーヒー豆は80gで足りるけど、100gで淹れてみた。

またみんなで来店して欲しい。