月別アーカイブ: 2016年10月

ディナー・魚料理に新メニュー!

ディナー・Jコースの魚料理が替わりました。

Hisilicon K3

”白身魚と帆立のクレピネット包み トマトソース”

白身魚と帆立を、玉ねぎなどの野菜と一緒にクレピネット

(網脂)で包み焼きしたもの。

旨みを逃さない調理法で、混然一体となった味わいを

トマトソースの酸味が際立たせます。

上に乗せた黒いペーストはタプナード。

黒オリーブとアンチョビを合わせたもので、

深みのある味わいを演出してます。

見た目も鮮やかな一皿。

ア・ラ・カルトでも提供しているので

お試しにどうぞ。

 

 

”Ça fait long temps!”(お久しぶり!)

オープン当初のSAC、ランチは2~3組。

火曜休みも休む気になれず、出勤していた。

色々手を加え、作業していたところに

”こんにちは。今日はお休みなの?”

と上品なご婦人が声をかけてきた。

これがNさんとの始まりだった。

 

3日後くらいには来店してくださった。

一人で来店することが多く、お客様も

少なかったのでお話をすることが多かった。

フランス文化に造詣が深く、勉強もしていた。

ビクトル・ユゴーの言葉やサヴィニャックの絵、

エディット・ピアフの声についてなど、話題を

振った自分が舌を巻く始末。

フランス語教室にも通っていて、前向きな姿勢が

素敵な方だった。

”料理もサービスもいいから、きっと満席状態の

お店になるわよ。”といつも口癖のように仰って

くださった。

2年も経つころにはランチは予約必須のお店となり、

順調だった。”ほらね”という顔をしながら、

突然のお別れの挨拶があった。

息子さんの転勤のため、北海道へ一緒に

引っ越すこととなったとのこと。

ちょっと心配だった。長く住んだ土地をさり、

新天地で新しい関係を築いたりするには

いささか高齢だった。気候の違いも気にかかる。

 

手紙が届いた。住所は北海道。

深い雪のなかを長靴はいてペンギンみたいに

歩いています。フランス語教室の友人と

今度パリ旅行に行ってきます・・・・

うれしい杞憂だった。

数か月に1度くらいのやり取りが続いていた。

そして4年目の今年、送った封筒が

返ってくるようになった。

Hisilicon K3

間違いかも。

時々手違いで届かないこともあるので

再三送ってみた。やはり戻ってくる。

引っ越したのであれば引っ越し先に転送される

ハズ。申し入れしてないのか、それとも...。

住所しか知らないので確かめようがなかった。

5周年の案内も返ってきた。

返ってきた案内は、もう手立てがないこと、

これ以上の深入りは控えたほうが良いことを

告げていた。

 

5周年記念を控え、シェフも自分も準備に追われた。

当日は本当にたくさんの常連のお客様に来店して

いただいて、”5年続けられてよかった”と噛みしめた。

4日間の記念日イベントを嬉しい気持ちで締めた後、

いつものSACが戻ってきた。

あわただしいランチ、ちょっと暇なディナー。

5年目を迎え、内装など大きくチェンジしていく方針だが

まだ半分ほどしか終わってない。

今日はランチがあまり埋まってなかったので

ブラインドの交換を予定していた。

”Bonjour ! ”

鏡越しに見えた婦人に息を呑んだ。

”Nさん!”

Ça fait long temps!

2人で言葉が重なった。

本当に、それだけでよかった。

積もる話をよそに、来店するお客様を

案内する。

またこっちに戻ってきたそうだ。

相変わらずの笑顔に、少し

ふくよかになった笑顔を返す。

 

そう、ずっと続いている。

 

 

 

 

 

最終日だ!

10月7日から始まった5周年記念コース。

多くのお客様にご来店いただいて

本当にうれしい。

コースも好評だ。

今日が最終日、最後まで頑張ります!