う~む、何だかパッと見
”ゲキレン戦隊とポタージュ・クレージー”のような
タイトルに見えてしまうが違います。
今回新登場の肉料理とスープの紹介。
”ガリシア栗豚のポワレ 甘い玉ねぎとリンゴ酢のソース”

ガリシア栗豚はスペイン・ガリシア州で栗を食べて育つ豚。
イベリコ豚の2番煎じかと思いきや歴史は古い。
ガリシア州はスペイン北西の海に突き出した角っこの地域で
栗の一大名産地。栗を食べた豚とそうでない豚は霜降りの
入り方が40%くらい差がでてくるという。美味しい豚として
名声はあったものの、手間とコストが掛かってしまい
地元消費に終始していた。
そこへ大手肉屋が研究機関まで作って生産・飼育に取組んだ末、
やっと世に出る事となった次第。油脂の部分はさらっとしていて
軽やか。赤身の色合いは濃く、見た目通り力強い味をしているが
柔らかい。シェフはこの肉質にリンゴ酢のソースを
合わせている。この組み合わせだけでも美味しいのだが、
写真奥のボンヤリしてる粗みじんの玉ねぎがいい役回りをする。
一緒に食べると、肉とソース両方の味をベースアップして
さらに馴染みよくする。目立たないけどいいヤツ。
そして”ポタージュ・クレーシー”。(?)

改め、”人参のクリームスープ”。パリ郊外の
クレーシーという名産地の地名にあやかって
別名がポタージュ・クレーシー。
浮実にはリンゴとシナモンを入れてアクセントに。
青っぽい香りやちょっとだけある苦味も
不思議と感じない。イタリアンパセリのピュレの
お陰なのかな。根菜のおいしさや栄養は残して
ふわっと軽やかに仕上がっている。
こちらも心行くまでお楽しみください。