昔ながらの焼きプリン。
フランス語だと”クレーム・ランバルセ(ひっくり返す)”。
あまりにもそっけないデザート・・ではない。
ディナーのオペラ、エッフェルコースの前菜、
”フォアグラのプリン 自家製ブリオッシュ添え”だ。
見た目は素朴なプリン。キャラメルソースが本当に
掛かっている。実は口に含んでしばらくの間もプリン。
口の中に空気が入った瞬間、フォアグラ・プリンになる。
フォアグラの香りだけでなく、ポルト酒やナツメグといった
香りもふわりと吹き抜けていく。
フォアグラは”甘強い”ものとよく合う。
ねっとり甘口ワインのデザートワインやはちみつ、
そして今回はキャラメルソースだ。
奇をてらった料理のように見えるが
クラシックフレンチが脈づいている。