月別アーカイブ: 2018年11月

ボジョレ・コボレ話 ③

いよいよ来週はボジョレヌーボー解禁ですな。

SACの飲み放題イベントも、やるからには

しっかり盛り上がって欲しいもの。

おそらくこの企画は今年が最後になる予定デス。

 

さて今回のコボレ話は

”あの明らかに高いボジョレ何?”。

今ではコンビニでも手に入るボジョレヌーボー。

手頃なワインを選んで、ヌーボー(新酒)だねと

気さくに飲むには適してる。もともと原料の

ガメイというブドウ品種は苺みたいな香り、

爽やか、軽やかで飲みやすいが身上だ。

味・香りの深みや複雑さとは一見遠いような

感じだが、実はしっかり味わうタイプが存在する。

それがいわゆる高いやつ。

 

ボジョレ地区も村によって格付けがあり、

ボジョレ、ボジョレ・ヴィラージュ、

クリュ・ボジョレなどある。

こんなカタカナ並べられると呪文みたいだ。

ざっくり言うと土壌が違うのだ。

ガメイという品種は柔らかい土だと

凡庸だけど、花崗岩質の痩せた土地だと

しっかりとした味を出す。

ボジョレ地区は南北に長い土地で

きれいに土壌が二分される。

北半分が花崗岩質、南半分が粘土質。

つまり北半分で作られたワインは

しっかり者。

そしてボジョレ・ヴィラージュや

クリュ・ボジョレといった格付け地域は

全て北側にある。

だから質がよく、高くなる。

 

いつものヌーボーではなく、

たまには味わうヌーボーを飲みたいときは

迷わずヴィラージュを選ぶといい。

最上ランクのクリュ・ボジョレは

ヌーボーを出さないので探しても

ありません。悪しからず。

 

 

 

 

肉料理が替わりました。

今回新しく登場する肉料理は

”ベルギー産オリーブポークのポワレ

ソース・シャルキュティエール”

オリーブ&オイルを飼料に加えて飼育しているため

オレイン酸が2割アップなど健康面にもいいのだが、

風味がいい。

肉質はやや赤身が強く、味が強いタイプだが、

脂質のところがさらっとして爽やかな風味だ。

見た目に反して上品な身質なのだ。

さて、そこに合わせるソース・シャルキュティエールが

ドン!

古典のソースで、ピクルス、マスタードあたりでサッパリさせて

クリームでまとめた割と軽めのソースなのだが…濃い。

色も濃ければ、ベースのフォン(ダシ)もしっかりめ。

さらに木ノ子加えて具沢山という盛り込みよう。

寒くなってきた季節にはぴったりの仕上がりだ。

深まりゆく秋をお楽しみください。

 

 

 

ボジョレ・コボレ話 ②

朝の風に思わず首をすくめてしまった11月1日。

秋晴れになってお昼は心地がいい風が吹いた。

 

ボジョレー解禁まであと2週間。

今日のこぼれ話は

”毎年のキャッチフレーズはネタなのか⁉”。

 

毎年恒例のキャッチフレーズはご存じだろうか。

”10年に1度の出来”、”過去10年で最高の出来”、

”100年に1度の出来”、”1951年以来最高の出来”など

じゃあ、どの年が一番おいしかったんだ?と

揚げ足取りで調べたくなるほどの大胆さだ。

そもそもいつから日本でブレイクした?

薄々分かっていたことだが、

OK、シモシモ、ケツカッチンの時代だ。

1988年の好景気と初物好きな国民性が引き金だ。

初物というのは、日本が本国フランスより先に

日付変更線を越えるため、ワインを嗜む国の中では

1番最初にヌーボーの封切ができるということ。

 

ボジョレヌーボーの出来は、まずフランスの

ボジョレーワイン委員会から日本のフランス食品振興会へ

伝えられる。この時にあのフレーズが生まれるのかと

思いきや、専門用語で淡々とどういう仕上りか報告が

あるだけだ。そこから先、いつあのフレーズが生まれるのか

実は謎のままだ。

誰が始めたにせよ、うまいやり方だったと思う。

日本のお祭りにはクライマックスまでに

お囃子や前座がある。要はお囃子なのだ。

”アイヤーサッサ”という言葉の意味より

リズムやインパクトの方が大事。

”カッポレカッポレ”って意味わからないけど

楽しそうでしょ?

商業的な匂いがしないわけでもないけど、

騙されてると知りながらも楽しむのも

一興なのでは。

それがどこかオトナな感じがするのは

昭和生まれだからなのか?