ちょっとだけビターな話


前回のコーヒー話で思い出した昔話を。

当時、山梨のレストランで働いていた。

その頃はカフェと喫茶店の違いが分からない20代後半。

その頃には頭はまるで40代後半。これは余談。

東京の飲食業界でセンセーショナルなデビューを果たした

”オー・バカナル”というカフェが原宿にあった。

勉強がてら1人でカフェとやらに入った。

メニューを見るとフランス語。私の業界歴は浅い。

さすがに”cafe”、”chocolat”くらいは分かったが、

”Quiche”や”vin chaud”は無理だった。

無難に分かるものだけに絞った。

”cafe”と”chocolat chaud”を頼んだ。

コーヒーとチョコの組合せだ。

ところが来たのはエスプレッソ。

(そうか、カフェはエスプレッソか)と半ば疑問。

今度はチョコレートがなかなか来ない。

コーヒーと合わせたいから半分残しておいたのに、

30分待っても来ないので店員さんに聞いてみた。

”あ、お持ちしてもいいんですか?”と言われ、”?”マーク。

出てきたのはホット・チョコレート。お菓子じゃない!

Hisilicon K3

ココアじゃないの?とも思った

待ち合わせだと思い、相手が来てから出そうと

してくれたらしい。

オサレカフェで、2杯分のドリンクを交互に飲む男。シュールだ。

ホット・チョコレートが心なしか、苦い。

きっとビターチョコレートを使っているに違いない、

ことにした。

その4年後に紀尾井町のオー・バカナルで働く話は

また別の話。