小さな橋から

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通勤途中にふと立ち止まりたくなる橋がある。

千川上水にまたがる2mくらいの小さな橋。

4月終わりの若葉広がる頃は色合いも初々しく、

日差しが柔らかいので優しい気持ちになる。

6月、梅雨時ともなれば濃い緑が生い茂り、

湿気を伴って鬱蒼としたトンネルになる。

五月晴れの日に、このトンネルを眺める。

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強くなり始めた太陽の光が、川面に小道を映し出す。

トンネルの向こう、光の射す場所へ行ってみたくなる。

自転車で脇道を走って1分も走らないうちに、

トンネルの出口付近に着くことは分かっている。

でも、そういうことではないことも分かっている。

あの出口まで続く小道には、青い匂いや小さな花、

石垣のトカゲやコイもいる。

眺めるだけでは辿り着かないトンネルの向こう。

通り過ぎるだけでは面白くないトンネルの中。

2mの小さな橋はそんなことに気づかせてくれる。