SAC7周年イベントが無事終わりました。
ありがとうございました。
ひと段落着いて今度はボジョレヌーボー。
今年は日本だけでなく、ボジョレーも猛暑。
7月は32~35℃台が続き、8月も33℃台が平均だ。
降雨量が少なくて心配されたが、水不足は
無かったよう。ということはしっかり実って
美味しい年になりそうですな。
ボトルや樽の写真でも載せたいところですが
まだフランスを出発していない。
そこで今回はボジョレ・コボレ話。
”ボジョレヌーボーは熟成する?”の巻。
熟成=年月を経て美味しくなる
劣化=年月を経て美味しくなくなる
と考えると熟成しません。
ガメ種という黒ブドウで造るのですが、
酸味が強く、皮が薄いためタンニンと呼ばれる
渋味が少なめ。香りは木苺や野苺を思わせる
爽やかで軽やかさが身上。
その長所の引き出し方と、奇しくも短期醸造を目指す
炭酸ガス浸漬法というボジョレーヌーボーの
特別な醸造法とウマが合うのだ。
11月第3木曜日出荷を目指してワインに
仕立てます。黒ブドウは9月~11月が
収穫時期。急ピッチで仕上げるこの醸造法は
渋味が出にくく、リンゴ酸と呼ばれる酸味を
分解するのでガメ種の強い酸味も穏やかになる。
そもそもヌーボーのような需要が無くても
早急に醸造してガメ種らしさを出すことが多い。
このように、ガメ種の良さはフレッシュさに
繋がっているので美味しさのピークが最初の
3か月くらいなのだ。熟成しないというよりは
ピークをすぐ超えてしまうと言った方がいい。
ボルドーの長期熟成のワインでもピークを過ぎたら
ピーク時より美味しくはない。
というわけで、すぐ飲みましょう。
ちなみに最近は力強くて熟成もする、
ガメ種のイメージを払しょくするような
ボジョレも見直されてきてますよ。
次回のコボレ話は・・ってどうしよう。